資金調達方法13選の全体比較表
| 方法 | 調達スピード | コスト | 審査難易度 | 返済義務 |
|---|---|---|---|---|
| 1. 銀行融資(プロパー) | 2週間〜1ヶ月 | 年1〜3% | 高い | あり |
| 2. 信用保証協会付き融資 | 2〜4週間 | 年1〜2%+保証料 | 中程度 | あり |
| 3. 日本政策金融公庫 | 2〜3週間 | 年1〜3% | 中程度 | あり |
| 4. 制度融資(自治体) | 1〜2ヶ月 | 年0.5〜2% | 中程度 | あり |
| 5. ビジネスローン | 即日〜数日 | 年5〜18% | 低い | あり |
| 6. 不動産担保ローン | 1〜2週間 | 年2〜10% | 中程度 | あり |
| 7. ファクタリング | 即日〜2時間 | 1回2〜15% | 低い | なし |
| 8. ABL(動産担保融資) | 2〜4週間 | 年2〜8% | 中程度 | あり |
| 9. 手形割引 | 即日〜数日 | 年2〜15% | 低い | 条件付き |
| 10. 補助金・助成金 | 2〜6ヶ月 | なし(返済不要) | 高い | なし |
| 11. クラウドファンディング | 1〜3ヶ月 | 手数料10〜20% | プロジェクト次第 | 型による |
| 12. エンジェル投資 | 1〜6ヶ月 | 株式の希薄化 | 高い | なし |
| 13. VC(ベンチャーキャピタル) | 2〜6ヶ月 | 株式の希薄化 | 非常に高い | なし |
借入型(デット)の資金調達
1. 銀行融資(プロパー融資)
銀行が自行のリスクで融資する最も一般的な資金調達方法です。金利が低い反面、審査が厳しく、業歴2年以上・黒字決算が一般的な条件です。
2. 信用保証協会付き融資
信用保証協会が保証人の役割を果たすことで、銀行から融資を受けやすくなる制度です。保証料がかかりますが、プロパー融資より審査が通りやすくなります。セーフティネット保証(4号・5号)は業況悪化時に利用できます。
3. 日本政策金融公庫
政府系金融機関による融資で、民間銀行より柔軟な審査が特徴です。新創業融資制度は無担保・無保証人で利用でき、創業間もない企業にも対応しています。マル経融資(経営改善貸付)は商工会議所の推薦で無担保・低金利で借りられます。
4. 制度融資(自治体融資)
都道府県・市区町村と金融機関、信用保証協会が連携して提供する融資制度です。金利が非常に低い(0.5〜2%程度)反面、手続きに時間がかかり、1〜2ヶ月程度を見込む必要があります。
5. ビジネスローン
ノンバンク系のビジネスローンはスピードが速い(即日〜数日)反面、金利が年5〜18%と高めです。審査はスコアリング方式で比較的通りやすく、急な資金需要に対応できます。
6. 不動産担保ローン
不動産を担保に融資を受ける方法です。担保があるため大口(数千万〜数億円)の調達が可能で、金利もビジネスローンより低めです。
資産活用型の資金調達
7. ファクタリング
売掛金(請求書)をファクタリング会社に売却して即日〜数時間で現金化する方法です。
借入ではないため負債が増えず、信用情報にも記録されません。審査は売掛先の信用力を基準とするため、自社が赤字でも利用可能です。手数料は2社間で5〜15%、3社間で1〜9%程度。
8. ABL(動産担保融資)
売掛債権・在庫・機械設備などの動産を担保にして融資を受ける方法です。ファクタリングとの違いは、ABLは「融資(借入)」であり返済義務がある点です。売掛債権だけでなく在庫も担保にできるため、製造業・小売業で活用されています。
9. 手形割引
受取手形を期日前に銀行やノンバンクに持ち込んで現金化する方法です。ファクタリングに似ていますが、手形が不渡りになった場合に買い戻し義務(遡求権)があるのが一般的です。
公的支援・補助金
10. 補助金・助成金
返済不要の資金を国や自治体から受け取れる制度です。ただし後払い(先に自己負担→採択後に補助金入金)であること、審査が必要であること、交付まで数ヶ月かかる点に注意が必要です。
- 小規模事業者持続化補助金(最大200万円)
- IT導入補助金(最大450万円)
- ものづくり補助金(最大1,250万円)
- 事業再構築補助金(最大1億円、要件厳格化)
出資型(エクイティ)の資金調達
11. クラウドファンディング
インターネットを通じて不特定多数から資金を集める方法です。購入型(リターン型)・融資型(ソーシャルレンディング)・株式型の3種類があります。マーケティングと資金調達を同時に行える点が魅力ですが、目標金額に到達しないリスクがあります。
12. エンジェル投資家
個人投資家から出資を受ける方法です。返済不要ですが株式の一部を渡す必要があり、経営への関与が発生する場合もあります。創業期の資金調達で活用されることが多い方法です。
13. ベンチャーキャピタル(VC)
投資ファンドから大規模な出資を受ける方法です。数千万〜数億円の調達が可能ですが、高い成長性が求められ、株式の希薄化(持分比率の低下)が発生します。一般的な中小企業よりもスタートアップ向けの手法です。
状況別おすすめの選び方
| こんな状況なら | おすすめの方法 |
|---|---|
| 今週中に資金が必要 | ファクタリング(即日〜数時間)、ビジネスローン(即日〜数日) |
| 低コストで借りたい | 銀行融資、日本政策金融公庫、制度融資 |
| 赤字決算・税金滞納中 | ファクタリング、一部ビジネスローン |
| 創業したばかり | 日本政策金融公庫(新創業融資)、クラウドファンディング |
| 返済不要の資金がほしい | 補助金・助成金、エンジェル投資、VC |
| 売掛金がたまっている | ファクタリング、ABL |
| 設備投資の資金が必要 | 銀行融資、不動産担保ローン、ものづくり補助金 |
よくある質問
最も早いのはファクタリングで、最短即日〜2時間で資金化できます。次いでビジネスローン(最短即日〜数日)、日本政策金融公庫(2週間程度)の順です。
ファクタリングは売掛先の信用力を重視するため、赤字決算でも利用可能です。また、日本政策金融公庫のセーフティネット貸付や一部のビジネスローンも対応しています。
日本政策金融公庫の新創業融資制度(無担保・無保証人)、各自治体の創業融資制度、クラウドファンディング、ファクタリング(売掛金がある場合)などが利用できます。