ファクタリング用語集(40語)

契約・手数料・審査・関連制度の重要40語をカテゴリ別にやさしく解説。
初めて利用する方が契約前に最低限おさえるべき用語を網羅しています(2026年4月版)。

基本概念(10語)

ファクタリング
売掛金(請求書)をファクタリング会社に売却し、手数料を差し引いた金額を期日前に受け取る資金調達手段。融資ではないため借金にあたらない。仕組みを詳しく見る →
売掛金(売掛債権)
商品やサービスを提供したが、まだ入金されていない代金を受け取る権利。ファクタリング取引の対象となる主要な資産。
2社間ファクタリング
利用者とファクタリング会社の2社のみで契約する方式。取引先(売掛先)への通知や承諾が不要で、関係に影響を与えにくい。手数料は10〜20%程度が相場。3社間との違い →
3社間ファクタリング
利用者・ファクタリング会社・売掛先の3社で契約する方式。売掛先への通知・承諾が必須だが、手数料が1〜10%と低く抑えられる。
償還請求権(リコース)
売掛先が倒産等で支払不能になった場合に、ファクタリング会社が利用者に対して買戻しを請求できる権利。日本の正規ファクタリングは原則「償還請求権なし(ノンリコース)」。
ノンリコース
償還請求権がない契約形態。売掛先が倒産しても利用者に買戻し義務はない。安全な契約の必須条件。詳しく解説 →
支払いサイト
請求書発行から実際の入金までの期間。30日・60日・90日が一般的。サイトが長いほどファクタリング需要が高まる。
掛け目(買取率)
売掛金額のうちファクタリング会社が買い取る比率。例: 売掛金100万円・掛け目90% → 90万円が買取上限となり、そこから手数料が引かれる。
債権譲渡
売掛金の所有権を第三者(ファクタリング会社)に移転する民法上の契約行為。ファクタリングの法的本質。
留保金(保証金)
ファクタリング会社が買取代金の一部を一時的に預かり、売掛先からの入金確認後に利用者に返金する仕組み。すべての会社で発生するわけではない。

契約・法務(10語)

債権譲渡登記
譲渡された債権について法務局に登記する制度。3社間や大口の2社間で求められることがある。登記すると登記簿で第三者に確認可能となる。
債権譲渡禁止特約
取引基本契約に「売掛債権の譲渡を禁ずる」条項。改正民法(2020年4月施行)以降は譲渡そのものは有効だが、売掛先が抗弁できる場合があるため事前確認が必要。
通知・承諾
3社間ファクタリングで売掛先に債権譲渡を知らせ同意を得る手続き。内容証明郵便などで行われる。
個別契約・基本契約
基本契約(取引の枠組みを定める包括契約)と個別契約(毎回の買取条件)の二段構え方式。継続利用の場合は基本契約を一度結べば以降の手続きが簡素化される。
反社チェック(反社会的勢力排除)
契約相手が反社会的勢力でないことを確認する手続き。健全なファクタリング会社は契約書に反社排除条項を必ず明記している。
金融ADR
金融取引のトラブルを裁判外で解決する制度。ファクタリング会社が指定紛争解決機関に加入していれば、利用者保護が手厚い。
貸金業登録
金銭の貸付業務を行う事業者が必要とする許認可。正規のファクタリング(償還請求権なし)は貸金業に該当しないが、給与ファクタリング等は貸金業扱いとなる。違法業者の見分け方 →
覚書
本契約に付随して個別の合意事項を文書化したもの。手数料の特例や追加条件などが記載される。
個人情報取扱同意
本人確認書類や決算書等の個人・法人情報をファクタリング会社が取得・利用するための同意。規約で範囲が明示される。
クーリングオフ
事業者間の商取引であるファクタリングは原則クーリングオフ対象外。契約前に十分に検討する必要がある。

手数料・コスト(8語)

手数料率
買取金額に対する手数料の比率。2社間で10〜20%、3社間で1〜10%、オンライン特化型で2〜10%が相場。
実質年率(参考値)
手数料を年率換算した参考値(手数料率÷支払いサイト×365日)。短期・高手数料の場合は数十〜数百%となるため、コスト感覚を掴むうえで有用。シミュレーターで試算 →
振込手数料
入金時の銀行振込手数料。多くの場合、買取金額から差し引かれる。1回数百円〜千円程度。
登記費用
債権譲渡登記をする場合に発生する登録免許税と司法書士報酬。数万円〜十数万円となるケースがある。
事務手数料
契約書作成・本人確認・審査等にかかる事務コスト。手数料に含まれているケースと別途発生するケースがある。手数料の相場と内訳 →
違約金(損害金)
契約違反時に発生するペナルティ。例: 売掛先からの入金後の送金遅延、虚偽申告など。契約書で必ず確認する。
ファクタリング料
「手数料」と同義で使われることが多いが、会社によっては基本手数料+オプション料を分けて表示する。総額表示の有無を必ず確認。
初回手数料・リピート手数料
初回利用時は審査コストが嵩むため上限寄り、継続利用後は下限寄りに優遇されるケースが一般的。

審査・書類(7語)

売掛先審査
ファクタリング審査の本丸。売掛先(取引先)の信用力・支払履歴・規模が評価される。利用者自身の信用情報よりも重視される。審査基準を詳しく →
本人確認書類(KYC)
運転免許証・マイナンバーカード・パスポート等。法人は登記事項証明書、個人事業主は開業届・確定申告書も併用。
請求書(インボイス)
ファクタリング対象となる売掛金の根拠書類。日付・金額・取引内容・宛先が明示されている必要がある。インボイス制度との関係 →
通帳コピー
過去3〜6ヶ月分の入金履歴を確認するため。売掛先からの定期的な入金実績が信用力評価につながる。
取引基本契約書
売掛先との継続的取引の枠組みを定めた契約書。譲渡禁止特約の有無確認に使われる。
決算書(法人)
過去2〜3期分の決算書。法人利用時に提出することが多い。赤字でも審査通過の可能性はある。赤字でも使えるファクタリング →
納税証明書
税金滞納の有無を確認するために求められる場合がある。滞納がある場合でも利用可能なサービスはある。税金滞納とファクタリング →

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